『父の祈りを』(原題:IN THE NAME OF THE FATHER)1994年、イギリス・アメリカ製作。IRAの抗争が激化した北アイルランドとロンドンで"ギルフォード・フォー事件"と呼ばれた衝撃の実話に基づくフィクション。1974年10月5日、ロンドン郊外の町ギルフォードで起きた爆弾テロ事件。多くの市民を巻き込んだこの事件の犯人として、いわれなき罪に問われた父と息子。獄中での気の遠くなるような歳月の中で、息子は、静かなる闘いに魂を投じる父の姿をはじめて正視する。主人公ジェリーが金属泥棒の最中にふざけて持っていた木の棒を、狙撃ライフルだと勘違いされイギリスの警備隊に追いかけられた挙句に暴動に発展するシーン。これはすごくいい映画です。