映画『Hitting a New High(ラヂオの歌姫)』(37年RKO制作)より。つべ転。残念画質。途中の「Ardon gli incensi…」からです。ポンスのルチアの狂乱の場の何が凄いかってゆーと、恐らく古今東西唯一と言われる、"オリジナルの調性で、このアリアの名物のカヴァティーナ部分のフルートとの掛け合いのカデンツァを歌った歌手"である事なんですよね。カデンツァありが一般的なイタリア語版は、dからcに、またFからEsに全音下げられているし、フランス語版は音を下げて歌う事は一般的でない代わりにカデンツァもありません。ポンスの高音の鳴りと、アジリタの技巧の確かさが、これを可能にしたと言えます。全曲聴きたいならメトライヴの録音でどうぞ。 これ系マイリストmylist/32913777