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本朝に於ける制憲權と改正權との考

憲法制定世代(GHQ)が制定せし憲法に據り､なにゆゑ後世の世代が改正權しか賦與され得ぬのか､亦､憲法制定權は､憲法制定世代(GHQ)にしか無いのかと云ふ素朴な疑問に對し､國民主權は､之に答へる事は出來ない｡何となれば､之自體が世代間の平等原則に反し､國民主權論に矛盾するからである｡本來ならば自國の傳統に縛らるゝ可き物が､然を否定せし憲法制定世代(GHQ)の定めたる｢戰後の傳統｣に縛らるゝのは､自ら國民主權を放棄してゐる事に外ならぬ｡ゆゑに立憲主義と國民主權とは兩立し得ぬのであり､現代憲法學は､之等が兩立しうるが如く僞裝してゐる｡憲法改正派は､日本の傳統に本づかず､憲法制定世代(GHQ)の定めたる｢戰後の傳統｣に本づき､改正行爲を爲さうとしてゐる事に､微塵も疑問を懷いてはゐない｡

投稿日：2013-04-25 12:48:34
長さ：00:06:56
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政治　憲法　改正論　憲法改正　占領憲法